
「よく聞くタイムキーパーって何の役割をする人なの?」
「タイムキーパーで人事の人にアピールできるの?」
今回は、グループディスカッションにおいてのタイムキーパーの役割とはなにか。
タイムキーパーを行うにあたって、注意すべき部分やアピールの仕方などを書いていこうと思います。
タイムキーパーとは

就活におけるタイムキーパーとは、時間を管理する人といったイメージが強いと思われます。
時間を管理すると聞くと、「1分経過しました〜。2分経過しました〜。」などと、時間を管理するだけの人を思い浮かべるかもしれません。
しかし実際には管理するだけでなく、限られた時間をどのように配分するかといった決定力も求められます。
一見楽そうに見えますが、実は奥が深い役割だと僕は思っています。
常に一歩下がった客観的な立場から議論を見ておく必要があり、議論の最終的なまとめを促すのもこのタイムキーパーの役割だと思います。
ただその分、自分の意見をあまり言わなくても良い役割でもあります。
お題に対する知識があまりなく、発言が難しそうだなと思った際には、タイムキーパーの役割を担うことをオススメします。
ということで詳しい役割をみていきましょう。
タイムキーパーの役割
時間配分を決定する
まずタイムキーパーに選ばれたならするべきことはこれ。
与えられたお題や人数を元に、時間配分を決定することです。
・お題の定義づけ(5分)
・アイデア出し(5分)
・アイデアの整理(3分)
・結論出し(5分)
上は簡易的にまとめた基本的な例ですが、こういった時間配分を決めていきましょう。
この際「書記係」の人に紙に書いて可視化してもらうと、把握しやすくなると思われます。
また、時間配分に時間をかけすぎないよう、注意することも大切です。
理想としては、1〜2分がベストでしょうか。
時間のズレを修正する
議論が進んでいくと、必ずといって良いほど時間のズレが発生します。
最初に決めていた時間配分より早く決まってしまったり、逆に議論がヒートアップしてなかなか結論が出なかったり。
この時間のズレを調整するのもタイムキーパーの役割です。
時間が足りなくなった場合
時間が足りなくなってしまった場合タイムキーパーにできることは2つあると言われています。
・議論の進行状況を把握し、時間を削減するか、メンバーを急かす。
・作業に応じてメンバーの役割をさらに細分化する。
時間の削減に関しては、アイデア出しを途中で打ち切って、出されたアイデアの中で整理を始めたり、状況に合わせて臨機応変に対応していきましょう。
役割の細分化に関しても、この作業にこれだけの人数は必要ないと思ったら、別の作業に移らせたり。
どちらも臨機応変に対応することが大切ですね。
時間が余ってしまった場合
時間が余ってしまったからといって、何もしないのは非常によろしくありません。
何か見落としている点はないか確認したりするのが良いでしょう。
一方、ここでさらなるアイデアを出すのはやめておいた方が良いかもしれません。
僕も1回経験があるんですが、時間ギリギリになってさらなるアイデアが出てきても、迷ってしまうだけで最終的な意見がブレブレになってしまいます。
言い方は悪いですが、最後まで議論に対して向き合っているという姿勢を、人事の人に魅せることが重要だと僕は思っています。
アピールポイント

タイムキーパーになることでアピールできるポイントはたくさんあります。
・積極的にグループワークに参加している姿を見せられる
・タイムマネジメント力をアピールすることができる
・人事の人から見れば「司令役」としての役割も行なっているように見える
時間配分や残り時間を話す際に、ある意味強制的に発言しなければなりません。
しかし、逆を言えば発言できるチャンスが増えるという意味でもあり、人事の人には積極的にアピールしていきたいですね。
タイムキーパーをする際の勘違いをなくす

タイムキーパーは前述したように、客観的な視点で議論を見ていく必要があるので、自分の意見をあまり言わなくても良い役割だと言えます。
そのため、とりあえず役割を担いたいって思ったとき、気軽になりやすい役割なんです。
しかしそれは、タイムキーパーの本質を知らない人から見たらの話なんですね。
実際にこれまで書いてきたような役目を充当にこなそうと思ったら、相当の経験と力量が必要だと思われます。
しかしながら、上のような役割を担うのがタイムキーパーの役目だと人事の人は知っています。
以下ではタイムキーパーをする際に注意すべきポイントを解説していきます。
時間管理をしているだけでは逆にマイナス
「1分経過〜。残り◯分です。」
なんてことを言っているだけでは、タイムキーパーは務まりません。
残り時間を通知することも重要だとは思いますが、これは時間配分を決定しておくことが前提にあります。
また、時間のズレによりメンバーを急かしたいときなどにも有効ですね。
しかしタイムキーパーはこれだけしておけば良い、なんて思っている就活生は結構存在します。
上に書いた「タイムキーパーの役割」を実践できて初めて評価されるんですね。